http://www.zasshi.com/zasshiheadline/friday.html
↑雑誌の新聞
記事の中で、女性は「事故から1週間後には、(県立高校の)制服を注文するため母と一緒にJR福島駅前にあるデパートに出かけたんです。高校入試をひかえた子どもたちが押しかけ、デパートは超満員。建物の外にまで行列がのび、私たちも30分ほど屋外で待たされました」と述べています。
当時は福島市内の空間放射線量は毎時約10μSvもあり、仕事のために防護服をつけた18歳以上の人以外は入ってはいけないという放射線管理区域の毎時0.6μSvの17倍にもあたる危険な状態だったにも拘らず、国も県も情報を隠して、福島の人たちに「ただちに影響はない」としたため、彼女もマスクをつけずに外出していたとのことでした。
県の甲状腺検査で異常が見つかり、精密検査を受け、「深刻な状態だ」と告げられたときの彼女の気持ちはどのようにつらかったでしょうか。
手術し、大学入学後に「ガンの再発、転移」が見つかり、大学を退学して治療に専念し、2度目の手術を受け、闘病生活は熾烈を極めます。また、弟さん2人も「甲状腺にのう胞がある」と診断を受けているそうです。
現在は小康状態を保っているとのことですが、手のしびれや動悸がおきることもあるとのこと。
事故直後に福島入りし、「ニコニコしている人には放射能はよってきません」とし、マスクも必要ない、外でどんどん遊んで良いと言った山下俊一教授は、このことにどう責任をとるつもりでしょうか? (記事最終に動画を添付します。)
甲状腺がん137人多発の中で、
吹き荒れる「放射能は怖くないキャンペーン」
「原発事故は起こったが放射能は怖くない」という宣伝が国と福島県をあげて行われ、被害がないかのようにされています。
8月31日の第20回福島県県民健康調査の発表では137名が甲状腺がん及び疑い(手術済104名・手術待33名)とされたにもかかわらず、またしても「放射能の影響とは考えにくい」と言っています。
現松本市長で甲状腺ガンの専門医である菅谷昭(すげのやあきら)氏は「ガンは理由もなくなるものではない、放射線の影響でないと言うならば何が原因か明らかにするべき」と述べています。
放射能の影響は甲状腺ガンばかりでなく、白血病や心臓病、免疫力の低下による様々な病気の増加などもあり、大変問題になっています。
「復興、復興」で「放射能が怖い」と言いにくい福島県の状況の中で、彼女の訴えは非常に勇気あるものであり、「放射能は怖くないキャンペーン」に大きな打撃を与えるものです。
下の図は第20回の県民健康調査の発表に基づいて作成された小児甲状腺がん及び疑いの人の分布図です。下の汚染地域の図はセシウムですが、比較すると放射能プルームが流れた地域と甲状腺がんの発生の関連が疑われるのが当然です。
『宝島』2015年4月号より
また、8月26日、福島県の隣、北茨城市は3593人(事故当時0〜18歳)受診の検査で3名が甲状腺がんだったと発表しました。
汚染は、関東にまで広がっており、福島だけでなく関東の子どもたちの検査も必要なことは明らかです。
最後に山下俊一教授の有名な動画、
「フクシマ、フクシマ、フクシマ、もう広島長崎は負けた」
「フクシマの名前の方が世界に冠たる響を持ちます」「ピンチはチャンス」
「放射線の影響は、実はー、ニコニコわらっている人には来ません。クヨクヨしている人に来ます。」「これは明確な動物実験でわかっている」
「100マイクロシーベルト/時を超さなければ全く健康に影響を及ぼしません。」
「ですから、5とか10とか20とかいうレベルで外に出ていいかどうかということは明確です。昨日もいわき市で…外でどんどん遊んでください。と答えました。」
注:このあと、100マイクロシーベルトと言ったのは10マイクロシーベルトの間違いだったと訂正したそうですが、では「5とか10とか20とかいうレベルで」という話はなんでしょうか?
とにかくデタラメの連続発言だったということです。
放射能汚染が「チャンス」とは!! それは悪魔のような研究者にとっての「チャンス」なのでしょう! 本音が出たのでしょう!
https://www.youtube.com/watch?v=PuwFrNEgDTg
安倍首相はIOC総会で「放射能による健康被害は過去にも現在もそして未来にもありません」と平然と嘘をつきました。健康被害は小児甲状腺ガンだけでなく、循環器系など数多くありますが、国は原発事故とは無関係と強弁し被ばく者を切り捨てる政策を押し通しています。
子どもたちを被ばくさせ、今なお被ばくさせ続けている国と福島県に抗議の声をあげ、
汚染地域の子どもたちを一刻も早く避難させるよう運動を広げましょう!
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