3.5(土)新宿デモにご参加ありがとうございました!

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2015年9月12日土曜日

【アクション報告】福島地裁における第2回子ども脱被ばく裁判の応援

9月10日(木)に行われた「子ども脱被ばく裁判」第2回口頭弁論の報告です。
当日は台風の影響で関東から東北も多大な被害が出た日で、裁判の支援関係のイベントの
予定も変更せざるを得ませんでした。




本日の裁判に出席する弁護士の紹介
https://www.youtube.com/watch?v=AliDG_tfB6I

中間判決に対応して集めた署名とはがき
https://www.youtube.com/watch?v=kyzMr7UUlsU

今回の裁判の解説(途中からです) 井戸弁護団長
https://www.youtube.com/watch?v=d_yKNxevi0Y

記者質問
https://www.youtube.com/watch?v=sh_E7c5vOBg

被告の弁護士の方も涙していた (裁判中の原告陳述について)
https://www.youtube.com/watch?v=HG6sbHoJH4Q

安定ヨウ素剤の投与は間違って理解されている (井戸川元町長)
https://www.youtube.com/watch?v=rvrikifdzYs

放射能の安全基準を含めた裁判の進め方(質疑)
https://www.youtube.com/watch?v=9XAn7vUiy10


ユープラン三輪さん、いつも動画撮影ありがとうございます。
20150910 UPLAN【事前集会前半】子ども脱被ばく裁判第2回口頭弁論


 新宿からは福島往復バス応援ツアーを計画して、メンバー外の方々を含めて17名で出かける予定をしていました。しかし、当日(9/10)は大雨で北関東に水害が起こるような騒ぎの日でした。朝から高速道路が栃木県内で通行止めになっており、代替の一般道が出水すれば身動きできなると判断して、バスツアーは中止になりました。
それでも東北新幹線は動いていましたので、復路は新幹線が運休していることも覚悟して [おおげさでないつもり]、 その内の6名が福島に出かけました。

 メンバーの一人は1つ前の新幹線で行かれて、福島駅前で裁判支援をお願いするチラシ配布をしてくれました。彼女は20分ほどの間に20~30枚のチラシがまけたとの事で、渋谷ハチ公前の通行人に比べて、福島市の方々はチラシをよく受取って下さると上機嫌でした。

本来なら、我々もチラシと風船の配布をする予定でした。通常の雨の日はチラシが濡れるため、屋根のあるところでチラシ配布します。 福島駅前の広場には屋根のある部分が有るのですが、ここを使用するには市の許可必要です。この事は前回の駅前広場での情宣活動時に市から派遣されたらしい方から注意を受けたことで分かりました。
(東京でも注意する警察官がいますが、本署では公の場所は許可不要と回答されます)
それもあって今回は事前に福島市役所に許可申請をしたのですが、不許可でした。その最初の理由は「前例がないため不許可」(信じられない事です)でしたが、その後3週間ほどかけて、すったもんだした末の回答は「全ての情宣は禁止しています」でした。
そこで、今回は駅前の歩道(広場ではありません)でのチラシ・風船配布と福島警察署前交差点までの小パレードを計画していましたが、屋根のないところでの雨降りのチラシ配布はできませんので、中止になりました。


地裁での裁判は午後3時からでしたが、その前に計画されていた「子ども脱被ばく裁判9.10アクション」の光前弁護士による「裁判学習会」の質疑応答から参加して、昼食をかねた支援者懇談会と出発式に参加しました。
その中の出発式では「署名、応援はがき集約数の報告」がありましたが、署名は束にするとなかなか壮観だし、これだと裁判長も一瞥ぐらいはしてくれそうだと思って、その量に感激しました。
(今回の署名は7754筆、今後も続けます)



[ 写真:裁判所に提出した署名とはがき(左上の手が持つ束)の束 ]

その後は、リレートーク、傍聴券配布と続きましたが、今回は傍聴券配布が42枚で希望者が52名でした。このため抽選に外れる方が少なく、多くの傍聴希望者の願いが叶ってよかったと思っています。
裁判(口頭弁論)は、代理人(弁護士)が法律や証拠を根拠に如何に合理的な説明を裁判長にするかが勝負のような淡々としたやり取りで、裁判長は常にポーカーフェースでその場を仕切る(相撲の)行事みたいでした。
そうした裁判長と代理人との事務的なやり取りの中で、2名の原告人陳述がありました。お二人とも強く心に訴える陳述でしたが、特に最初のAさんの陳述は涙を押させるのが大変なくらで、これには被告の代理人も明らかに涙している方がおられ、とてもインパクトのある陳述でした。(傍聴記を最後に掲載しましたので、ご覧下さい)
 (お二人に拍手したかったのですが、法廷からつまみ出されると思って止めました)
そうした中で、裁判長は表情を変えずに淡々と「では、次の原告の方、どうぞ!」と言ってのけたのですが、彼はサイボーグではないのかと疑ってしまいました。

裁判終了後に再び市民会館に戻り、記者会見と意見交換が行なわれ、6時半ごろ帰宅の途につきました。

(大庭記 ユープランさん以外の動画も)

第2回口頭弁論傍聴記
                             
第2回子ども脱被ばく裁判、口頭弁論は福島地裁の203号法定で開かれた。
福島地裁の前庭には、警備と思われる職員の数が前回より多めに配置され、
傍聴者をそれとなく観察している風だが、国会や東京地裁のような監視的雰囲気はそれほどでもない。
私のバックには「アベ政治を許さない」や「脱原発」のシールが付いていたがそれも咎められることなく傍聴室に入った。
203号法定は福島地裁で一番大きい部屋だそうだ。
傍聴席から見て左側に原告9名と弁護士7名が座っていた。
1人の原告は乳児を抱いて座っていた。
右側には国や県、各市町村の被告代理人が座る。その数21人。
傍聴席は、記者と抽選で当たった傍聴者42人が座って満員の中、やや緊張感のなかで裁判長の入廷を待つ。
最初は被告側の主張に対する弁護側の反論があった。
被告代理人たちは老獪な代理人イメージを想像していたが多くは年代が比較的若く、個人生活では小さい子どもがいるのではと意外だった。
2人の原告の陳述が始まると法定は静まりかえり、誰もが耳を済ませて聞いていた。
陳述者の背中が時折小刻みに震えるのがわかる。
息子達の繰り返す鼻血や頭痛、倦怠感などの症状から一大決心して避難させた。
息子からの電話で「おかあさん、ぼくねーお外で遊んでいるよ!」その証言する声は
かすれ声になる。しかし決然とした態度で、安全な所で教育させてほしいと裁判長に迫る声は彼女の意志の強さを示していた。

もう一人の原告の陳述者は、初めての法定に立ったことが容易に想像できた。
声も小さく、原稿に必至に目を向ける背中は、思わず立って行って肩を支えたくなる
後姿であった。
原発事故後6日目に3人目の子どもを産んだ事。内部被ばくが心配で、山形に母子避難したが、諸々の事情で1年前に福島に帰った。3人の子どもたちが受けた放射線被ばくの真実が知りたい。覚悟を決めて原告になった。
2人の陳述は、被告代理人の涙を誘っていたと、あとで他の原告が証言した。
それほど心揺さぶられる放射能被ばくへの不安な日々の連続の陳述を、傍聴席の私たちも心して聞き、涙を禁じえなかった。
淡々と裁判を進行する裁判長は、陳述人の言葉をどう聞いたのだろうか。
この裁判長に、安全な所で子ども達が教育を受ける権利の判決を書かせるまでに、私たち支援者の役割は、裁判所を取り囲めるくらいの傍聴者、マスコミが関心をもって取材に出かけてくるよう、世論の喚起を促す行動が不可欠と決心した。
                               宮口高枝記



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