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2015年7月7日火曜日

7月2日、「住宅供与打ち切り・避難指示解除に抗議、記者会見と政府交渉」に参加

7月2日、「住宅供与打ち切り・避難指示解除に抗議、記者会見と政府交渉」が参議院議員会館で行われました。(FoE Japan主催)

予想通り、多くの参加者がありこの問題への関心の高さを実感しました。
先ず前半の記者会見では、飯館村から避難されている長谷川健一さん、富岡町から避難されている坂本建さん、田村市都路地区から避難されている渡辺ミヨ子さんからのご発言がありました。
 続いて「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワークの吉田由布子さんが、チェルノブイリと福島事故を比較すると、どちらも被災者は700万人超になること、チェルノブイリ原発事故後年1-5mSvの避難の権利地域で行われたエートスの取り組みでさえも「1μ/時以上は危険ゾーン」と表示されていた、と紹介されました。


OurPlanet-TV記事:原子力被災者700万~チェルノブイリと同規模
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1934

ヒューマンライツ・ナウの伊藤和子弁護士からはアナンド・グローバー勧告や国際人権規約からいっても、避難者の尊厳や安全が保障されない中での帰還促進は許されないと発言されました。
後半の政府交渉の冒頭、住宅供与の打ち切り方針の撤回を求める署名(13,172筆)が提出されました。
また、要請書も提出されました。
政府は6月12日、「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」を2017年3月までに解除する方針を決定しました。対象地区の住民への慰謝料の支払いは2018年3月で一律終了する方針を示しています。これに合わせて福島県は自主的避難者に対する借り上げ住宅制度による無償住宅供与を2017年3月で打ち切ると発表しました。

4項目の要請書
  1. 避難者の意見を、避難指示解除の時期や支援の継続・打ち切り            の意思決定に反映する事。
  2. 避難指示解除の基準となっている年20ミリシーベルトを撤回すること。
  3. 国連人権理事会アナンド・グローバー氏の勧告に従い、年1ミリシーベルトを下回るまでは避難を選択した住民に対しての賠償や支援を継続すること。
  4. 避難者向けの無償住宅供与を継続すること


UPLANさんによる映像記録はこちらから:

政府交渉では、以下の驚くべき事実が明らかになりました。
★特定避難勧奨地点は住民説明会を開かなくても解除してよい。
★長期的に1ミリを目指す、の長期的は回答せず。
★除染は2016年度で終了。
★除染の目標値は特にない。

政府交渉の官僚は経産省・内閣府・復興庁・国土交通省等からの出向者で、若い方が殆どでしたが、その中に大学生のような方が2人参加、この4月入省されたとのことでした。
避難者たちの命綱である、住宅無償供与の延長を求める、この交渉の場に、このような方々を送り出す政府の姿勢は、避難者の意向や要請を聞く耳を持たず、切実な訴えに無視を決め込んでいる証拠であると、憤りをおぼえました。

やり取りの例をあげると、
司会者:家があっての生活再建だと思います。避難者の皆さんはそれが必要だとおっしゃっている。これについてどうお考えですか。
復興庁:どういう支援が必要か県と一緒に考えて行きます。
避難者:県に聞くと国の方針です、と言われる。
    国は県と相談してと云われる。
    国の方針を決めて県に下ろして下さればいいと思いま
    す。

避難者:現在でさえ、母子避難の方も多く、収入もなくやっと
    の思いで生きている方が多い。
司会者:下手すると自殺する人も出ると思います。非道な決定
    です。
政府側:福島県で29年3月までの間に新たな支援策に切り替
    えていくと公表していますので、国も県と一緒に考え
    て行きます。
司会者:新たな支援策とは何かを国は分からなくていいのです
    か。

避難者:ここに、資料があります。会津・喜多方・米沢・相馬
    周辺の土壌サンプル測定結果(今中哲二 2015・
    6・9)で、郡山市、福島市、伊達市などもセシウム
    が4万㏃/㎡を超え放射線管理区域指定基準以上です。
    この状態で自分の娘、息子さんに帰れと云えますか。
    線量下がらないのですから、きちんと補償して下さ
    い。お願い致します。

避難者:私達福島県民は今、0度の水に浸っているわけです。
    皆さんは20度以上でぬくぬくと生活している。
    福島県民そして避難している人達の気持ちを分かって
    頂く為に、0度の冷や水の場所で生活して頂きたい。

司会者:痛みを分かち合う為に、避難者の皆さんの声を聞い
    て、理解する想像力を持って、政策に反映して頂き
    たいと思います。





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