本日(26日)、福島地裁で開かれた、第5回子ども脱被ばく裁判は、原告の皆様と弁護団のがんばりで、本日の公判は門前払いされることなくうれしい状況が生まれ、実質審議の可能性が見え、口頭弁論終了後の記者会見では、いつになく弁護団の顔がほころんだ。子ども人権裁判と親子裁判の実質審議に入る希望が見えてきたからだった! 弁護団は3つの準備書面を用意し、裁判所に提出。受理された。
公判での原告の訴えはその場にいた誰もが胸を打たれたはず。
尚、動画は配信され次第、アップいたします。
福島地方裁判所前での原告アピール
裁判後の記者会見の様子
その一つで、東京大学先端科学技術センター教授、児玉龍彦氏の意見書、「~福島第一原発爆発事故後SPEEDIの結果が公表されず、隠された事により子供たちが無用な被ばくをさせられた。被告国及び県の法的責任は明らかである。防災基本計画及び、緊急時環境放射線モニタリング指針に定められたモニタリング体制を整える義務を尽くさなかった義務違反がある。また被告国及び県は、不十分なモニタリング体制の中でなお事後的に正確性が認められるSPEEDIの計算結果を即座に公表せず、関係市町村に連絡もしなかった点、明らかな義務違反がある。」とする意見書は抜群な効果を生んだと感じた。
今後、児玉教授は意見陳述にも積極的な参加の意志があるという。今後の裁判の行方に影響は強い。
また、5月10日、第3次原告の、子ども人権裁判3名、親子裁判27名が追加提訴したので、今後、第3次原告の訴訟も併合した上で、実質審議に入るか否か決定する方向という。
子ども人権裁判が行政訴訟であり、裁判所は 1、給付訴訟 2、確認訴訟 3、不作為訴訟のいずれかを選択するが、今日の裁判官の対応は今までと微妙な違いがあり、どの様な判決を出すにしても裁判官は悩むだろうと井戸弁護団長は語った。
東京大学、児玉龍彦教授の意見陳述は大きな力になることを予感させる口頭弁論だった。
これ迄取組んできた、公正な審議を求める、署名活動や抗議葉書の影響も大きいと思われ、裁判の状況が若干変わってきたため、今後新しい署名等を継続して取り組むなど、裁判内外で様々な支援活動が求められる。
福島駅前でのチラシ配布
私たち、脱被ばく実現ネットは口頭弁論の始まる前に福島駅でリーフレット、ちばてつやさんの絵入りチラシ、被ばくのない明日を!を配布。受取り良好だった。
(宮口記)
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